レッスン内容
第5章:重症例の対応 

重症例の対応では迅速さが命を救います。
まず行うべきはアドレナリンの投与です。
大腿部の前外側に0.3~0.5mgを筋注し、必要であれば5~15分間隔で再投与します。
このタイミングを逃さないことが非常に重要です。
血圧が下がっている場合は下肢を挙上して循環をサポートし、嘔吐がある場合は横向きに寝かせて窒息を防ぎます。
酸素投与も必要に応じて行い、呼吸が著しく苦しい場合には経口エアウェイの挿入を検討します。
心停止がある場合は直ちに胸骨圧迫を開始し、救命処置を実施します。
医療チームとの連携も重要!
緊急コールを行い、医師や他の看護師と役割分担を決めて対応を進めましょう。
例えば、モニタリングや薬剤準備を他のスタッフに任せ、自分は患者の状態を細かく観察するなど効率的に動きます。
大切なこと
アドレナリンの投与をためらわないこと。
迷ったら投与し、患者の状態が安定するまで観察を続けましょう。