急変対応 ~麻痺~
レッスン内容
🚑 第6章:緊急対応の優先順位

 

緊急時には、対応の優先順位を明確にし、迅速かつ的確な行動が求められます⏰。

運動麻痺の患者さんに対して、特に注意すべきポイントを以下にまとめました。

 

1️⃣ 最終未発症時刻の確認
最も重要なのは、患者さんの「最終未発症時刻」を正確に記録することです。この時間情報が、t-PA療法や血栓回収療法を実施できるかどうかを判断する基準となります。記録を怠らないよう注意してください。

2️⃣ 血圧や呼吸状態のモニタリング
血圧が180mmHgを超えている場合は降圧薬の投与が必要です。そのためには、早急に末梢静脈ラインを確保します。また、酸素飽和度を測定し、必要に応じて酸素投与を開始します。これらのモニタリングを徹底することで、患者さんの状態を的確に把握できます。

3️⃣ 応急処置の準備
患者さんが嘔吐する可能性がある場合は、窒息を防ぐためにサンプチューブや制吐薬を準備します。また、患者さんの状態が急変することを想定し、救急カートや必要な物品をそろえておくことが大切です。

4️⃣ チーム内での役割分担
緊急対応では、医療チーム内で役割を明確にすることが重要です。たとえば、検査の準備を行うスタッフ、家族対応を担当するスタッフなど、それぞれが迅速に動ける環境を整えましょう。

 

これらの対応をスムーズに行うことで、患者さんの予後を大きく改善できます。緊急時の落ち着いた行動が命を救う鍵です✨。

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